ともきちのローカル旅

最長片道切符の旅を完遂!7日目以降は写真挿入が不調のため、とりあえず文章のみ公開します。後々リライト予定

最長片道切符の旅(11日目)

 

8月16日(月)

 

山形から新庄行きに乗り込んだ。山形盆地を北上し、新庄に着いた。新庄からは秋田行きに乗車する。真室川を過ぎると「及位」という駅が見えてくる。「のぞき」と読む。これは難読駅名の代表的な駅で初見で読むのはほぼ不可能に近い。秋田県に再突入して横手に着いた。名物の横手焼きそばでも食べようかと思っていたが、どこの店も11時からしか開かず、次に乗る北上線の本数が少ないこともあって今回は食べることを見送った。

 

北上線は横手から北上までを結ぶが絶景と呼ばれる区間はそれほど無く、平凡な田舎道を行く。心地良い揺れと音で北上線の半分くらいを寝てしまった。

 

北上からは東北本線で一ノ関まで南下し、大船渡線に乗り換える。大船渡線は「ドラゴンレール大船渡線」という奇妙な愛称が付けられており、そんなにもクレクネするのかと思っていたが、乗ってみると本当にクネクネした道のりだった。左へカーブしたと思ったら今度は右へカーブする。まるでジェットコースターのような路線である。

また、一ノ関から途中の千厩(せんまや)までは東→北→東→南→東と方向を変え、20kmの遠回りになっている。これは政治的な問題が絡んでいる。

昔、工事中に途中の摺沢に有力者が出現し、線路を北回りにして千厩を通らなくした。しかし、この新しいルートの工事が進んでしまった時にその有力者は失脚し、千厩が力を回復した。そのため、このような遠回りルートになってしまったのだ。

 

気仙沼に着いてからは気仙沼線BRTに乗車する。BRTとは何かをここでは簡単に説明する。BRTはバス高速輸送システムのことである。2011年に起こった東日本大震災で沿岸の路線は流されてしまい、復旧させるにも莫大な費用がかかるとされていた。そこで鉄道よりも維持費が安いバスに転換することとなった。ただし、普通のバス転換ではない。元々あった線路の所をバス専用道にして鉄道が持つ速達性をある程度確保し、また維持費の安さで運行本数を増やすことができるシステムに転換した。ざっくりとした説明だが、これがBRTというものである。

 

BRTはバス専用道と一般道を組み合わせながら柳津という駅までそこそこの速さで走っていく。昨年の旅行でもBRTに乗ったためか新鮮さは感じられなかった。

 

柳津に着いた後は鉄道で運行される区間気仙沼線に乗り、前谷地まで行く。そこから乗り換えて石巻に着いた。

 

石巻で適当に入った寿司屋で6000円を使った。少々使い過ぎてしまった感はあるが、味は抜群に美味しく、特にウニが甘くて最高だった。本当に美味しいウニはデザートのように甘い。去年の旅行でウニの聖地である北海道の積丹で食べたウニに引けを取らない極上のウニだった。また、この旅の話をすると店の人に驚かれ、良い気分で1日を終えた。