ともきちのローカル旅

最長片道切符の旅を完遂!7日目以降は写真挿入が不調のため、とりあえず文章のみ公開します。後々リライト予定

最長片道切符の旅(17日目)

 

8月22日(日)

 

上越妙高から昨日も乗った北陸新幹線でまたまたお隣の糸魚川まで行った。「いといがわ」と案外読むのは難しい。

 

これから景色の良いローカル線の大糸線に乗車する。大糸線糸魚川と松本を結んでおり、糸魚川から途中の南小谷まではJR西日本の管轄で、南小谷から松本まではJR東日本の管轄となる。JR西日本管轄の区間は利用客が大分少ないから可哀想である。

 

大糸線糸魚川から1駅の姫川を過ぎたあたりから早速景色の良い所を走っていく。

北アルプスの山々と姫川を眺めながら30分と少しして平岩という無人駅で途中下車した。

 

平岩で下車した理由は姫川温泉に入りたかったからである。姫川温泉は決して全国的に有名ではないが、知る人ぞ知る穴場の温泉である。

 

駅から徒歩5分のホテル朝日荘の日帰り温泉に入ろうと思い、ドアを開けるとフロントのおばちゃんが「今、清掃中で浴槽に湯を張ってないから入れない。」と言った。

 

私は肩を落とし、駅へ引き返そうかと思っていたらおばちゃんが「露天風呂なら入れますよ」と展望露天風呂を勧めた。

 

朝日荘の展望露天風呂といえば2004年に関口氏が入った温泉で、雄大な景色を見ながら温泉を楽しめる。私は普通の温泉ではなく、この展望露天風呂に入りたいという気持ちはあったもののこれは貸し切りで前日の午前中までに予約し、さらに3000円かかる。そのため今回は諦めて普通の温泉に入ることにしていた。

 

しかし、今回は特別に普通の温泉の料金600円で入らせてもらった。さらに何故か100円ほど値引きしてもらい通常3000円の温泉を500円で入るという大サービスをしてもらい、なんだか嬉しさと申し訳ないという気持ちが交錯して複雑だった。

 

スリッパに履き替えて展望露天風呂に続く階段を登る。そこには北アルプスの山々と姫川と大糸線の線路が見えた。

 

こんな大自然の中で1人貸し切り露天風呂とはなんと贅沢な体験なのだろうか。軽く鬱になりかけたこともあったが、頑張ってバイトをしてこの旅を実行することができ、またこんな幸せな展開になるとは人生は捨てたもんじゃない。

 

そうして硫黄のかほりがする温泉に入ってしばらく幸せを噛み締めていた。

 

入って30分後ほど経った時、大糸線糸魚川行きの列車が目の前を通過した。テレビで観た光景と同じものを私は今遭遇している。

 

温泉に浸かりながら「なんて幸せなのだろうか」と何度も独り言を言った。そのくらいこの温泉は最高だった。

 

温泉を楽しんだ後、おばちゃんに「2004年にテレビの取材が入りましたよね?」と聞いたらおばちゃんの頬が緩んだ。「こんなこともあったなぁ」と思っているような表情だった。「私も同じ旅をしているんです」と言うとおばちゃんは感心していた。

 

ほんのり硫黄のかほりを身に纏い、大糸線南小谷行きの列車に乗り込んだ。南小谷で今度はJR東日本の列車で松本方面へ乗り継ぐ。

 

白馬で下車して信州そばの店に入った。そばも普通に美味しかったが、シャインマスカットのアイスがとてつもなく美味しかった。上品な甘さでくどくない。これは衝撃を受けた。

 

その後、白馬岳をのんびり見て時間を潰し、観光列車の「快速リゾートビューふるさと」に乗って大糸線を南下した。追加で指定席530円を買うだけで大糸線篠ノ井線を経由して長野まで行けてしまう。最長片道切符のルートとも一致するので都合が良い。大糸線の終点・松本で少し停車時間があるため、途中下車印を捺してもらった。

 

松本からは篠ノ井線に入って日本三大車窓の1つである姨捨に着いた。「おばすて」と読む。ここは善光寺平と呼ばれる長野盆地を見渡せ、とても眺望が良い。駅にはカップルがたくさんいちゃついており、少し羨ましくもあった。姨捨を通ったのは日が暮れかかっている時だったので夜景は見られなかったが、今度来る時は夜に時間を合わせて来ようと思った。

 

それから列車は急斜面を下り、まもなくして長野に着いた。

 

今日は特に充実した1日だったように思う。