ともきちのローカル旅

最長片道切符の旅を完遂!7日目以降は写真挿入が不調のため、とりあえず文章のみ公開します。後々リライト予定

最長片道切符の旅(34日目)

 

9月8日(水)

 

たっぷり睡眠を取って迎える朝は気持ちが良いと思ったが、寝過ぎると逆にしんどい。

 

今日は芸備線に乗車する。芸備線の広島近郊区間は一定数需要があるのだが、特に三好から先の区間は超が付くほど閑散としている。

 

7時前の芸備線の列車は国鉄気動車のキハ40やキハ47が6両も繋がれている。いつも1両や2両といった光景を見ているため、貫禄に圧倒された。

 

広島を始発で出ようかと考えたが、三好から先は本数が極端に少なく、昼過ぎまで列車が無い。三好でどうしても長い待ち時間ができてしまう。そのため、私は下車印を集めて時間潰しをすることにした。

 

広島から1駅の矢賀で捺してもらい、安芸矢口、下深川、甲立と集められた。

 

志和口では反対列車待ち合わせのため、20分も停車する。時間がもったいないと感じ、駅前の古びた商店で何か買ってお金を落とすことにした。野菜、果物、調味料といったものがメインだった。私は岡山県産のシャインマスカットを購入した。

 

三好では同じく芸備線の備後落合行きが2時間後なので何か昼飯を食べようと思った。外は大雨であまり遠くへは行けない。駅から徒歩1分の「たむ商店」という広島風お好み焼きの店に入った。お好み焼きは安定の美味しさで牡蠣のバター醤油焼きも絶品だった。

 

備後落合行きの列車の乗車は鉄道マニアがほとんどで、一般の人らしき人はいないように思えた。

 

大雨の影響で備後落合行きの列車は徐行運転がしばらく続き、大幅に遅れて備後落合に到着した。備後落合は木次線(きすきせん)との接続駅でもある。14時台は新見行き、三好行き、宍道(しんじ)行きの3列車が集結する。この山間に佇む秘境駅の1番の見所と言って良いだろう。

閑散としている駅にマニアも溢れている。

 

そして、新見行きに乗れば宿泊予定の米子には日が暮れた頃に着ける。しかし、私はその列車をパスした。

備後落合を堪能したかったからである。

 

備後落合から東城・新見方面への列車は1日3本しか無い。14時台を見送ったので次は約6時間後の20時台まで列車は来ない。

 

20時台の列車に乗っても深夜にはなるが米子には着ける。

 

6時間は案外退屈では無かった。駅の資料を読んだり、駅ノートを読み書きしたり、ブログを書いたり、YouTubeを観たり、家族と電話をしていたら時間は一瞬にして過ぎ去った。

 

20時台の新見行きの列車の運転士と少し話したりもした。

 

誰もいない備後落合のホームを1両の気動車がゆっくりと発車する。

 

備後落合から先の東城までは日本一の赤字区間と言われている。この区間に限れば営業係数は10万を超えている。言い換えると、100円稼ぐのに10万円以上かかる。

ちなみに芸備線全体では1600とか1700くらいだったと思う。広島近郊の需要は一定数あって、それで賄っている。

 

備後落合の隣の駅・道後山に着く。1人、小太りの男性が乗ってきた。

 

そして、それから先の駅では誰1人として乗ってこなかった。

 

1時間ちょっと走り、伯備線との分岐点の備中神代に着いた。そこから最終の米子行きで米子へ向かった。強い眠気に襲われて米子までほとんど寝ていた。23時25分、今日の目的地である米子に到着した。

 

今日は閑散区間のオンパレードとも言える日だった。夜を遅いのでシャワーを浴びてすぐに寝た。