ともきちのローカル旅

最長片道切符の旅を完遂!7日目以降は写真挿入が不調のため、とりあえず文章のみ公開します。後々リライト予定

最長片道切符の旅(39日目)

9月13日(月)

 

西小倉からのんびり鈍行で日豊本線を南下していく。行橋や中津といった比較的大きな駅を過ぎて宇佐に着いた。宇佐は平仮名で表記すると「うさ」で、なんの変哲もない駅名だが、アルファベット表記にすると「USA」となる。急にアメリカにワープした感覚に陥って面白い。一方、周りの風景は当たり前だが日本の田舎風景でそのギャップがクスッと笑える。

 

駅に降りてみたものの、雨がしとしと降っていて特に観光する所も無いので、次の列車を調べたが、鈍行は1時間程待たないと来ない。しかし、20分程待てば特急ソニックがやって来るので窓口で自由席特急券を買った。特急ソニックに乗ってみたいと前から思っていたので好都合だ。しかも次の停車駅である杵築(きつき)までは310円で安い。

 

特急ソニックが入線するホームからは山が見え、その頂上付近には「USA」と書かれた看板がある。思わず目を奪われる。

 

そして、特急ソニックに乗り込んだ。座席と揺れはジェットコースターみたいな感じで楽しい。一瞬で虜になった。

 

杵築に着いてからは8分後に来る鈍行で別府を目指した。費用を最小限に抑えて効率良く乗り継げたことに嬉しさを感じた。

 

別府駅駅名標には温泉マークが描かれている。

 

駅からはどれくらい歩いただろうか。とにかく30分は歩いたように思う。ようやく「東洋軒」というとり天発祥の店に辿り着いた。そう、大分はとり天が有名なのである。

 

有名店なので平日にも関わらず開店後すぐに満席になった。

 

私は定番のとり天定食を注文した。唐揚げではなく本当に天ぷらのような食感で、衣も軽い。油はくどく無く控えめな味付けのとり天が後を引く美味しさ。これは文句の付けようがない。

 

店を後にして30分歩いて別府タワーに来た。外は雨で残念だが、温泉街という雰囲気は出ているのでこれはこれで趣がある。

 

受付の50代くらいの女性の方によれば来年から別府タワーはガラスの貼り替えなどのリニューアルを実行するらしい。この別府タワーは60歳を超えており、ガラスにも多数ヒビが入っている。ヒビからこの昭和の名タワーの歴史を感じる。リニューアル前の晩年の姿を目に焼き付けた。

 

 

次は別府温泉に入る。竹瓦温泉という所で入浴した。300円と安い。しかし、湯の温度が私にとっては相当高く、10分ももたなかった。

 

別府駅に戻り、15分程列車に揺られて今日の目的地である大分に到着した。