ともきちのローカル旅

最長片道切符の旅を完遂!7日目以降は写真挿入が不調のため、とりあえず文章のみ公開します。後々リライト予定

最長片道切符の旅(51日目)

 

9月25日(土)

 

最長片道切符の旅も最終日を迎えた。ホテルを出る時は、まだ辺りは薄暗く、長崎の街は眠っていた。

 

今日は晴れている。雨の心配はない。最終日にふさわしい天気だ。

 

長崎駅前の周りは西九州新幹線関連の工事が進んでいる。来年の秋に開業する予定らしいが、もう日本に新たな新幹線は必要ないと思う。何でもかんでも新幹線を作れば良いという問題ではないのではなかろうか。

 

長崎駅から今度は現川経由で諫早に行って、諫早から最長片道切符のルートに復帰した。諫早から先もそのまま長崎本線を東に向かって突き進んだ。

 

有明海が右に見える。快晴の青い空に朝日がぐんぐんと昇っていく。有明海は光り輝いていた。

 

なんと気持ちの良い朝なのだろうか。旅のゴール直前に素晴らしい景色を見て、最高の気分でゴールできることに幸せを感じた。

 

海沿いを走り続けた後、肥前鹿島に着いた。私はここで一旦下車した。なぜ下車したのかと言うと、最後の下車印をもらいたかったからである。肥前鹿島は長崎本線の中でも比較的大きな駅なので窓口が朝から空いている。

 

無事に最後の下車印を押してもらい、駅前を少し散歩して後続の列車に乗り込んだ。この列車がこの長い最長片道切符の旅の記念すべき最終列車である。列車番号は2840Mで、肥前山口行きだ。

 

最後の寄り道駅の肥前鹿島を8時09分に発車して、終点の肥前山口の1駅手前の肥前白石に15分程で着いた。

 

そして、肥前白石を8時24分に発車した列車はいよいよ終点の肥前山口へと歩を進めていく。

 

最長片道切符の旅も色々なことがあった。早起きの連続や乗り換えの連続で辛いと思ったことが何度もあるが、途中で諦めずにここまで来ることができた。

 

色々な感情が入り乱れる中、最長片道切符の旅も終点を迎える。

8時30分、最長片道切符の旅のゴールである肥前山口に到着した。

 

到着した瞬間、肩の力がすーっと抜けた。

達成感でいっぱいだった。

 

早速、窓口で無効印を押してもらう。乗車記念タイプの印と無効印タイプの印の2種類あって、私は乗車記念タイプのものにした。

 

 

駅前には最長片道切符の旅のゴールを記念する石碑等があった。2004年のNHKで放送された最長片道切符の旅の際に造られたモニュメントもあった。

 

私は達成感を噛み締めながら入念に記念撮影を行った。これほど真剣に自分を撮影したことなどない。

 

肥前山口駅最長片道切符の旅のゴールとして知られてはいるが、駅周辺はごく普通の田畑なども見られる。なんだか旅のゴール感というか最果て感というか、そのような感じではない。石碑等以外は実にあっさりしている。

 

しかし、達成感に満ち溢れていた私にとってはそんなことなどどうでも良かった。

 

とにかく無事にゴールができて安堵した。

 

しばらく肥前山口に滞在して、家の最寄駅までの切符を窓口で買った。旅は家に帰るまでが旅なのである。もう一度気を引き締めて、佐賀方面の列車に乗り込んだ。

 

このまま真っ直ぐ今日中に家に帰っても良いのだが、1つだけ寄りたい場所がある。

 

肥前山口から2駅目の久保田で列車を乗り換えて唐津線西唐津まで行き、西唐津駅前からはバスに乗って呼子(よぶこ)まで行った。ここに来たのはもちろんイカの活造りを食べるためである。佐賀県呼子は日本有数のイカの産地として知られている。

 

私は超人気店の「河太郎」という店に行ったが、すでに58組待ちだった。仕方なく、屋台のたこ焼きを食べながらスマホよしもと新喜劇を観て時間を潰した。よしもと新喜劇を見終わる頃には店に入ることができた。

 

この「河太郎」という店は、イカの活造り発祥らしく、全国から多くの人が呼子イカを食べにやって来る。

 

注文してしばらく待っていると、イカの活造りが運ばれてきた。非常に美しい見た目で気分が上がる。醤油を垂らすとイカの足が踊る。面白い。新鮮を物語っている。早速食べると、甘い。コリコリとした食感も良い。イカのしゅうまいも相当美味い。

残ったゲソは天ぷらにしてもらう。これがまた素晴らしい。これを食べるだけで呼子に来て良かったと思える。

 

呼子イカを満喫した後は来た道を帰る。バスに乗って西唐津駅前まで行って西唐津から鉄道に復帰する。1駅隣の唐津からは筑肥線福岡市営地下鉄空港線を通って博多まで一気にワープした。地下鉄の路線を使って直通してくれるからありがたい。

 

今日は家に帰らず、博多で宿泊する。そして、明日のんびり帰る。