ともきちのローカル旅

最長片道切符の旅を完遂!7日目以降は写真挿入が不調のため、とりあえず文章のみ公開します。後々リライト予定

最長片道切符の旅(8日目)

 

8月13日(金)

 

北海道とは今日でお別れである。いよいよ本州へ突入する。函館から新函館北斗まで移動し、新幹線に乗り換える。青函トンネルを通り一気に盛岡まで来た。北海道は何度来ても最高な場所であるからまた来年でも訪れようと思う。その時は炭鉱と温泉巡りの旅なんかどうであろうか。

 

本来なら盛岡からバスに乗って龍泉洞へ行く予定だったが、大雨と緊急事態宣言の影響で閉洞してしまったため盛岡で長く滞在する予定を変え、大館まで先を進むことにした。とは言っても大館行きの花輪線の列車は本数が少なく、次の列車まで大分時間がある。私はとりあえず盛岡名物を食べたいと思い、じゃじゃ麺の店を探した。じゃじゃ麺は食べ方が中々ややこしい。まず麺を味噌と混ぜて食べていくが、最後の1口程度は残しておく。それから生卵を上に割ってかき混ぜる。そして、店員に「ちいたんたん」と伝え、そのお皿を店員に渡すと汁が注がれ、またそれを食べる。味はクセが強く万人受けはしないが、なぜか食べてしまうといった悪魔的な魅力がそこにはあるのではと思う。

 

さて、今回私が挑戦している「最長片道切符の旅」はIGRいわて銀河鉄道というJRから経営分離された私鉄を通る経路になっている。JRで切符を発券する際にJR線とJR線の間に私鉄を1度だけ組み込める。これは途中下車できず、通過するのみに限るという条件付きで認められる。この特例を「通過連絡運輸」と言う。盛岡と好摩の間はIGRだが、そこから分岐してJR花輪線が大館まで続いている。私はIGR線を通り花輪線に直通する列車に乗った。

 

石川啄木の生地渋民を過ぎてすぐに好摩に着く。ここから列車は花輪線に入る。左に見える岩手山は曇っている。十和田南駅では進行方向の向きが変わる。本来十和田南からバスに乗って小坂鉄道レールパークにある「あけぼの」というブルートレインに宿泊しようと計画していたのだが、コロナの影響で泊まれなくなっているので今回は素通りしようと思う。それにしても女性車掌は美人である。この先の大館は秋田美人の本場であるからやはり一味違うなと思った。

 

15時25分に大館に着いた。他の列車の車掌も美人だった。マスクをしている影響もあるだろうが、見る人見る人大体美人に見える。

 

大館駅から歩いてすぐの所に秋田犬の里がある。大館は秋田犬の産地で、ザギトワ選手のサインもあった。

 

夕食は日本三大地鶏の1つである「比内地鶏」が食べられる店に入った。様々な部位を注文し、たらふく食べた。隣の席の50代の渋めのおじさんが色々話しかけてくる。私は聞き役に徹していた。私のお会計が5000円弱になり、十分払えるのだが、おじさんは3000円を私にくれた。私の謙遜をよそにおじさんは英世札を3枚手渡した。私はありがたく受け取り、お礼を言って店を去った。おじさんは話を聞いてくれる相手が欲しかったのだろうか。人生は何が起こるか分からない。そう強く思った1日であった。